♪ソラウクラスの裏話その2


実は、このHPで公開しているフリーゲーム『ソラウ・クラス サーガ ~聖剣を封印せしもの~』ですが、
原案は、私が高校の頃にもう出来上がっていました。
最初は、ゲームという形でなく、小説という形で、作ろうと思っていた作品でした。
で、初期の頃は、今とは、ストーリーの内容もかなり違っていて、あらすじは、こんな感じでした。

♭ソラウクラス サーガのプロトタイプ

気ままな傭兵であるセレンは、暗い森の中で、一人、魔物と戦っていた。
セレンには、ガイという名の大男の相棒がいて、相棒と二人で森の中で魔物狩りをしていた。
魔物の首には、賞金がかけられており、高値で売れたからだ。
が、戦いのさなか、セレンは、相棒と別れ別れになり、一人暗い森の中、木に寄りかかりながら、休みをとっていた。

「あなたが、わたしを呼んだの?」
そんなセレンの目の前に、森の暗闇の中から、銀髪の娘が現れる。
娘はフェネルと名乗り、近くの村に住む娘で、
誰かに呼ばれているような感じがして、ここに来たとセレンに話す。

お互い、そんなことを話していると、いきなり目の前に、黒い人型の怪物が現れる。
人型の怪物は、フェネルの名を呼びながら、彼女を襲うが、セレンが、剣を抜き、必死に彼女を守ろうとする。
しかし、前線むなしく、セレンは剣を折られ、黒い怪物に、胸板を切り裂かれて、意識を失ってしまう。

セレンが再び気づいたときには、見知らぬ家のベットの上だった。
意識を取り戻した、セレンに、フェネルはここは、自分の家で、黒い怪物に襲われたとき、
村の唯一の魔法使いである兄のノルムが駆けつけ、自分とセレンを助けてくれた、と言った内容を説明。

深い傷を負ったセレンは、傷が治るまで、フェネルの家に留まることになる。
傭兵であったセレンには、こんなゆったりとした、時間を過ごすのは久しぶりのことで、
ベットに寝っぱなしではあったが、フェネルといろんなことを話し、
短い時間ではあったが、いつもとは違った、平和な時間を過ごしていた。

二、三日経ち、傷もだいぶ治った頃、村は突如として、魔物の群れに襲われる。
魔物たちは、容赦なく、村人たちに襲い掛かり、人々を殺害していく。

「君に、頼みがある」
村人を助けようとするセレンをノルムが、呼び止める。

黒い人型の怪物はザグナーという名の魔族で、魔物を操る邪悪な存在であること。
この村から見える山の山頂には、ソラウ・クラスと呼ばれる聖剣が封印されており、
その聖剣が唯一ザグナーを倒すことのできる手段であること。
聖剣は、フェネルの祖母により『血の封印』と呼ばれる特殊な封印が施されており、
封印を解くことができるものは、封印を施したものか、その血族のみであること。

それゆえに、ザグナーは、聖剣の封印を解き、聖剣を破壊するために、
フェネルを探しているということ。

だから、セレンに、山頂までフェネルをつれていき、聖剣の封印を解いて、
ザグナーを倒して欲しいということをノルムは、セレンに頼み込む。
了解するセレン。
ノルムは、別れ際、彼自身が魔力を込めたという魔剣をセレンに、手渡した。

ノルムは、魔物に襲われている村人を助けるために、村に残り、
セレンとフェネルは、聖剣が封印されているという山頂に向かい、走り出す。

山頂まで、あと一歩というところで、多数の魔物に襲われるセレンとフェネル。
数の多い魔物に、フェネルをかばいながら苦戦するセレン。
そこへ、セレンの相棒ガイが、登場。
ガイは、大剣を肩に担ぎ、やっと探したぞ、セレンと、場違いな声をかける。

セレンは、相棒のガイに、手短に事情をはなし、フェネルを山頂までつれていかないといけないということを話す。
「なら、ここは俺にまかせて先に行けよ」
と、ガイは多数の魔物を一手に引き受け、セレンとフェネルを先に進ませる。

聖剣の封印されている神殿に到着するセレンとフェネル。
聖剣の前には、黒い人型の怪物――ザグナーがいた。
セレンは、ノルムにもらった魔剣を手に、ザグナーに戦いを挑む。

セレンが、注意をひきつけてる間に、フェネルは、ソラウクラスの聖剣のもとに駆け寄る。
手首を切り、泉に突き立つ聖剣を自分の血に染めて、フェネルはソラウクラスの聖剣を封印より解き放つ。

封印より解き放たれた、血まみれの聖剣を、振りかざし、セレンはザグナーと戦う。
激戦の末、セレンは、ザグナーを討ち果たす。

遅れてきた、ガイと合流し、セレンとフェネルは村へと戻るが、
村人は一人残らず、魔物によって殺されており、
死んで冷たくなったノルムの目の前で、フェネルは崩れ落ち、悲しみに暮れる。

そんな、フェネルにセレンは、「僕らと、一緒に来るかい?」と呼びかけ、
セレンとフェネルとガイの三人は、村を後にする。

というのが、ソラウ・クラス サーガのプロトタイプのあらすじです。

♭フリーゲームを作ろうと思った

高校まではぜんぜんだったが、大学生になって、パソコンなどを使い出し、
ADSLのブロードバンドな環境なども整って、いろいろとパソコンゲームをやるようになった。

市販品のゲームや、オンラインゲームなんかも、飽きるほどやったけど、
フリーゲームと呼ばれるゲームは、ほとんどやったことが、なかったと思う。

あるとき、なんかのきっかけで、『self』というフリーゲームをやって、
readmeやHPを読むと、ほぼ一人で作ったような事が書かれていて、
「へー、このぐらいのレベルなら一人で作れるんだ」という発見に非常に関心というか感動したことがあった。

『self』というフリーゲームは、単純な話、立ち絵を表示して、
写真の背景を表示して、文章を表示して、音楽を流すだけ。
たまに、簡単な選択肢というオーソドックスなアドベンチャーなスタイルのゲームだった。

でも、当時そのできのよさに、非常に感動した。

よし、俺も、フリーゲームを作ろう。
そう思った。

♭ノベルRPGというゲームの構想

とりあえず、ノベルな感じのゲームを作ろうと思ったけど、ただノベルじゃつまらない。
RPGのような、ゲーム性のある戦闘が、あったらいいなと考えた。

で、単純にノベルとRPGの戦闘システムをあわせたような、ノベルRPGを作ろうと考え付いた。
こんな、斬新なゲームないだろ、と当時は思っていたりした。(まー似た様なゲームはいろいろあるんですけどね)

また、基本はノベルなので、ストーリー性は非常に重要。
それで、考えついたのは、このソラウクラス(プロトタイプ)の話を元に、
新しい要素を加えて、ノベルRPGにしよう、と考えた。

♭だんだん、変わっていくストーリー

当初は、フェネルは『ただの村の娘』という設定であった。
が、ノベルRPGという性質上、フェネルも魔物と戦えるようにしたかった。

ノベルRPGのコンセプトは、セレン&フェネルで、魔物と戦う2対1の戦闘だった。
フェネルも魔物と戦えるようにしなければならない。

と、まあ、いろいろ設定を考えに、考えて、考えた挙句できたのが、
『ターナという魔人と戦うことを宿命付けられた村で、セレンとフェネルが戦う話』という感じになった。

村に住む女子は、魔人を倒す白魔法使いとして育てられ、
村に住む男子は、その白魔法使いを守るための、戦士として育てられる。

フェネルは、魔物と戦えるように、白魔法を使う魔法使い(白き魔女)という位置づけになった。
セレンは、旅の傭兵では、なくなってしまい、村に住む戦士で、フェネルの幼なじみになってしまった。

プロトタイプに出てきた、セレンの傭兵としての相棒ガイは、立ち絵を書くのが面倒くさいということで、
没キャラとなり、使わないことになってしまった。

メインに出てくる、キャラが、セレンとフェネルの二人だと、ちょっとさびしいなということで、
ガイのかわりに新たに、サブヒロインという位置づけで『ミーシャ』という新キャラを考え付いた。

物静かで、おとなしい感じのフェネルとは、まったく正反対の性格がいいということで、
ミーシャは、気分屋で、お転婆で、おっちょこちょいで、話し好きな、元気娘に決定した。

♭ミーシャとセレンは幼なじみ……でした

当初、ミーシャはセレンとフェネルと幼なじみ、という設定だった。

で、成人の儀式というのを思いつき、
ターナの村の戦士と白魔法使いは、二人一組で常に行動し、
18歳の成人を迎える時に、自分の相棒が正式に決まる、という設定を考え付く。

セレンは、幼なじみである、フェネルとミーシャの二人とコミュニケーションをとっていきながら、
成人の儀式の日まで、魔人と戦い、最後のエンディングでフェネル(またはミーシャ)と
コンビを組むという内容にするつもりだった。

エンディングは2つ用意され、物語の途中で選んだ選択肢により、フェネル、またはミーシャと
くっつく、というような感じにするはずだった。

♭サブヒロインなのに目立つミーシャ、だんだん影が薄くなっていくフェネル

話の基本は、セレンとフェネルとミーシャの3角関係になっていくようなのを漠然と考えていた。
(以下のような感じ)

だが、話を書き進めていくうちに、ミーシャはべらべらと話の中で、しゃべっていくんだけど、
あまり自己主張の強くない、フェネルが、だんだんと目立たなくなっていく。
ミーシャとセレンばかりが、仲良くなって、3角が成り立たないジャン。
ほんとは、フェネルがヒロインなのに……

という感じで、これはいかん、ということになり、
ミーシャをセレンから引き離すために、セレンの義姉という設定に変更。
これで、少しはフェネルが目立つかな、と。

♭戦闘システムの話とか

『ファイヤーエムブレム』というゲーム(戦略SLG)があるんだけど、なかなか面白い。
私の中で、名作の一つです。
やったことある人なら、わかると思うけど、特に戦闘システムが優れていて、いい出来です。

実は、ソラウクラスの戦闘システムのベースは、そのファイヤーエムブレムを参考に作りました。

例)(自分の命中-敵の回避)が命中率であったりとか、(武器の威力+力)が攻撃力であったりとか、
(攻撃力-守備力)が食らうダメージであったりとか、技の確立で必殺の一撃がでたりとか……etc

あと、当初はスキルポイント(SP)を消費して、スキルをあげるというような、
スキルシステムはやるつもりはなかったんだけど、ゲームを作るちょっと前に、
友達から『ヴァルキリープロファイル』というゲームを借りて、プレイしてたんだけど。

実は、スキルシステムは、そのゲームをプレイして、衝動的に作ってしまったものです。
同じようなシステムが、『ヴァルキリープロファイル』で使われております。

あと、Lvアップごとに、あげたいステータス値をアップできるようにしたのは、
当時熱烈にはまっていた、名作中の名作、DIABLOII(パソコン版のネットゲーム)
のシステムを参考にして、作りました。

ドラクエみたいに、レベル上がると、ただ能力値があがっていくんじゃ面白くなくて、
ある程度、力重視とか、すばやさ重視とかで、キャラを育てられたほうが
面白いんじゃないかなーということで。

また、普通のRPGみたいに、武器や防具の装備や、道具の種類など増やしたりと、
やれば本格的にできたんだろうけど、作るのが結構面倒くさかったので、
道具は基本的に、回復役(霊薬)のみということにして、装備は固定にしてしまいました。

あと、一番最初のオープニングで、いくつかの選択肢を選ぶと、
主人公の初期ステータスが、変わるというやつは、
高校の頃友達に借りた『ラングリッサー』というゲームのシステムを真似たものです。
結構、簡単につくれて、それっぽい演出ができるので、なかなかいいなーと思ってました。

♭ソラウクラス2とか

実は、ソラウクラスの2にあたるストーリーも、
プロトタイプを作ったかなり昔に完成済みだったりします。

『ソラウクラス サーガ ~聖剣を封印せしもの~』の本編にも、少し伏線として登場しますが、
セレンは、ターナに住んではいますが、ターナの出身ではありません。

ターナの南にある、セリディアという街の出身で、彼が10歳の頃、
わけあって、ターナにいる祖父の下に、引き取られました。

セレンには、カリンという名の2つしたの妹がおり、今でもセレンの生まれ故郷セリディアで暮らています。

『ソラウクラス サーガ2 ~妹からのたより~』(仮題)
そのうち、見せられるものとして完成したいと思ってるけど、
いつごろ完成するんだろう。